甲武信ヶ岳(こぶしがたけ2.475m

2012.6.23〜24(土〜日)

6月23日(土)
甲斐、武蔵、信濃の頭文字から名前がついたといわれる甲武信ヶ岳、ロマンチックな山名に以前から登ってみたかった山の一つ。
また、山頂に降った雨粒の一滴が長野県側では千曲川から信濃川に名前を変えて日本海に、また一粒は埼玉県側の荒川から東京湾に注ぎ、また一粒は山梨県側の釜無川から富士川を流れ太平洋に注ぎ込むという面白い山にも惹かれました。
テント場があり、山頂まで20分という好条件、以前にテレビでも放映していた千曲川源流標の場所も見たかったこともあり登ることにしました。
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登山口の毛木平は今ちょうどベニバナイチヤクソウの群落が見頃でピンクの絨毯を敷きつめた様で見事でした。
しばらく撮影を楽しみました。

毛木平の駐車場は舗装されていて新しいトイレもあり綺麗に手入れがされていて感じの良いところでしたが、すでに駐車するスペースは満杯状態、何とか隙間に軽トラを止める。

登山者カードをトイレ脇のポストに入れいざ出発。

西沢の渓谷沿いに作られた遊歩道に沿って登ってゆきます。
渓流の瀬音と新緑の木陰から吹いてくる涼しい風が気持ち良く、快適に歩を進めます。

途中何度か川と離合したり横切りながら行くと左側にナメ滝と呼ばれる滝が現れます。
ここで写真を撮りながら小休止。

ナメ滝から左岸を高巻きながら進み何度か本流を渡り返し進むとやがて賑やかに人が居る場所に着いた。
「千曲川、信濃川水源地標」のある源流です。

主水と呼ばれる場所からキンキンに冷えた千曲川の源流が滾々と湧き出てきます。
喉が渇いているので思う存分飲みました。

ここからは苔むした針葉樹林帯の急登になり先ほど飲んだ名水が汗となって滴り落ちます。

程なく主稜縦走路に出ます。

ここを左折して甲武信ヶ岳方面に向かうとガラ場の急登が現れますが、山頂はもうそこです。

大勢の登山者で賑っていて、ちょうど昼時とあって皆さん美味しそうにおにぎりなどを食べていました。

山頂でしばらく景色を眺めた後甲武信小屋に向かいます。

樹林帯を15分ほど下ると甲武信小屋に到着。

ここでいつもの「ビール下さい」・・・??
返事がありません、近くの登山者に聞くと「2時まで昼休み」とのこと、お金を入れる箱にたくさんの現金があったのでそこにビール代500円を入れて缶ビールを頂きました。
なんだか無用心ですが、悪い登山者は居ないようです。
ビールを飲みながら昼食タイム、しばらくするとすると小屋番さんが出てきました。
幕営の申し込みをすると先に張って良いというので、一番乗りで一番良いところを確保できました。
ビールが効いて来てテントの中で昼寝を4時まで寝てしまいました。

外に出てみるとテント場もだいぶ埋まってきました。
夕方の撮影に向けて再び20分かけて山頂を目指します。

暑くも無く、寒くも無い気持ちの良い山頂で日没まで撮影チャンスを待ちます。

「うそ」でしょうか?ツガイの小鳥が近くを遊んでいました。

ドラマチックな景色が見られないままテン場まで下山、いつもの晩酌で夕飯後、就寝。

6月24日
朝3時半頃に目が覚めテントの外に出てみると東の空が焼けはじめていたので、支度を始め、再び甲武信ヶ岳の山頂に向かいます。
途中の樹林帯は薄いガスに包まれていますが、東の方は明るくなっていて期待が膨らみます。
約20分で山頂に到着、誰も居ません。

西側金峰山方面はガスが流れて視界が良くなったり、ガスに包まれたり変化が激しいです。

この山頂の東側は樹林が高く見晴らしが悪いのが難点です。

西側は展望は良く、山並みにガスが流れて絵になります。

  ↑三宝山

  ↑木賊山(とくさやま)
三宝山や木賊山にガスが次々に流れ楽しませてくれます。

しばらく待っていると荘厳なご来光を拝むことが出来ました。

富士山も顔を見せてくれましたが、イマイチ太陽光線が射さずに眠い感じになってしまいました。

テン場に戻り朝食を食べゆっくりテントを撤収し、小屋番さんに挨拶を済ませ下山開始、といっても再び山頂に登り返さなければなりません、結局今回も山頂を長野県側から1回、埼玉県側から2回、計3回登ったことになりました。

昨日登ったコースを単調に下るだけです。

瑞々しい新緑の中、無事毛木平登山口に到着しました。

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