駒ケ岳(こまがたけ

2008.9月27日〜28日

 

先週は雨で散々だった駒ケ岳へ再チャレンジということで、気を入れ直して出かける。

自宅から見る中アはいい雲が出て、これでも結構いい絵になっている、今回は良さそうだ、期待は高まる。
臨時のバスとロープウェイで一気に秋色深まる千畳敷に降り立つ。

一週間の違いでこんなにも紅葉が進んでいた、すぐに稜線に出たかったが、ここでは中判カメラを取り出し入念にフィルムに収める。
最近は地球温暖化のせいで昔のような目の覚めるような全山真っ赤の紅葉にはならないとか・・・この写真もいずれ何かに使えるだろう。
八丁坂を越えればすぐに稜線に出る。

前岳北斜面は風が強く寒いが、ナナカマドが綺麗に色付いていたのでここでも面倒だがザックから6×7判を取り出しフィルムに収める。
それにしても風が冷たい。
午前中は前岳を8合目まで下って、午後は本岳木曽側からの撮影に決定する。

9合目付近にある天山阪本先生の碑、秋空が印象的。
さらに秋景色を堪能しながら8合目まで下る、この辺は紅葉する木(ナナカマド等)が少く、這松が多いが、それでも真っ赤に紅葉していて目を楽しませてくれるのが嬉しい、それと人と合わずに静かに山登り(下り)出来るのも嬉しい限り、千畳敷の賑わいが嘘のようだ。

八合目に到着、花崗岩の白い岩と赤いウラシマツツジのコントラストが眩しい。
しばらく撮影タイム、早めの昼食を食べ往路をゆっくり登り返す。
宝剣山荘で幕営の受付を済まし、頂上山荘の様子を聞いたら今日・明日は営業をするそうだ。
今日は中岳の巻き道(冬場は危険なので閉鎖している)を行くことにする。

急な岩場には氷が張っているので慎重に行く、木曽側は絶壁だ。
この頃から雲が広がってきて風も強くなってきた、今日も空振りか?いやな予感が走る。

風が弱った時を見計らってテントを設営する。
しばらく暇な時間が過ぎるのを悶々と過ごす。
あまり暇なので駒ケ岳山頂の様子を見に行くことにする。

頂上木曽小屋の向こうに霞んだ御岳が見える、今日は駄目か・・・がっかりする(~_~;)
ついでに頂上木曽小屋まで散策する、すると

愛想しいイワヒバリが出迎えてくれた、ホシガラスもいたが動きが激しすぎて写真は撮れなかった。
再び往路を戻りテントに入る。
夕方なんとなく西のほうの空の色が気になったので本岳の巻き道へ行ってみると、

いい雰囲気になってきた、これはもしかしたらあの山と雲の切れ目に太陽が来れば劇的なシーンになりそうだ。
それまで色々なシーンを空想する楽しみな時間、早く時間が過ぎるのを待つ、そして・・・


焼ける異様なほどの宝剣岳。


もう言葉は要らない大自然の景色を見送る。
寒さも忘れて撮影していたが、終われば急に体が震えてくる。
熱燗が頭に浮かぶ(笑)。

28日へ


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