横岳・硫黄岳(よこだけ・いおうだけ)

2008.6.16(月)

 

うとうとしながら布団にもぐっていると、なんだか外が騒々しいので目をあけてみるとガラスの向こうが真っ赤に焼けているのが見えた、少し眠たかったが急いで外に出る。
快晴、無風、朝焼けと最高のロケーションに思わず「にんまり」。

幾度このような朝を見ただろうか、いつもこのあとの素晴らしい景観を期待するのだが、地平線(あるいは水平線)の上に雲があるときには期待したドラマは生まれない。
過去の体験からそんな気がした。
案の定、今回も太陽の登り始める頃には上の雲に遮られてしまった。
しばらく時間があるので、その間に小屋のテラスで朝食をすませる。
北ア涸沢ヒュッテのテラスには負けるが一人景色を見ながら食べる朝食は最高!!
今日の予定は・・・特に無し・・・連泊しようか?
それにしては時間がありすぎるし・・・
と思っているとカーンと強い太陽光があたって来た。
6×7判を入れたザックを背負って南峰へ行く。

早朝の赤みを帯びた権現岳とそのむこうには南アルプスの山並み、絵葉書的写真を6×7判リバーサルフィルムに収める、いずれ何かに使えるだろう。
今日も天気が良さそうだ。
小屋で水を補給しながらスタッフにお別れのご挨拶「お世話になりました」。
横岳を越えて硫黄岳まで行き、硫黄岳山荘でもう一泊しようか?などと考えながらすでに赤岳の山頂を後にしていた。

お花を見ながら

もうこんなに下ってきた、これからはクサリやハシゴの続く急峻な横岳への登り、しばらくは緊張の続く道だ。
私より2時間も前に赤岳を後にした3人組の年配の女性がなにやら話し込んでいた。

見るとツクモグサの群落、こんなところに彼女たち1時間半近くもいたのです。
写真を撮ったり、絵を書いたりしていた。
どうやら朝のうちはまだ蕾んでいて、日が当って開くのを待っていたらしい。

他にもいろんな花が咲き始めていた。(名前は知りません)

カニ横を通過しAm8:10横岳奥の院に到着。
ここで親切な老夫婦に夏みかんをいただいた、丁重に遠慮したのですが、なにやらザックの荷が軽くなって良いとかで大きな夏みかんを半分に切ってくれたので、美味しくいただきました。

硫黄岳山荘への砂礫帯、大同心のむこうに阿弥陀岳、コマクサの群落の見られるところだが、まだまだ早い、咲けば絵になるところです。

小同心の岩壁を登攀したクライマーが見えた。

硫黄岳山荘への下り、丸い山頂の硫黄岳。

硫黄岳山荘脇でくつろぐ登山者、しきりに横岳のツクモグサの様子を聞いてきた、やはり目的はツクモグサか・・・この梅雨の時期にしか咲かない、逢う事の難しい可憐な花を愛でに来る人が多い。

山荘に立ち寄りトイレを借りた、小屋のスタッフと話を交わすと、マイナーなピークだが峰の松目(2.567m)からのロケーションは最高だという、本人も最近行って見たと絶賛していた。
今度時間があれば行ってみようと思った。
少し休んでから硫黄岳に向かう、だらだらとした登りで結構疲れる。

山頂手前で爆裂火口を覗くことが出来るが、地割れがあったりあまり近寄れないので一度に火口を見ることは出来ない、北向きのため雪が残っている。

硫黄岳山荘でもう一泊と思っていたが、ガスも出て来て視界が悪くなり今日は下山しようかなという気持ちになった。

赤岩ノ頭から赤岳鉱泉経由で下山することにする。
樹林帯に入りガスが濃くなりひたすら下る。

赤岳鉱泉からは新緑と流れの美しい北沢を下る。

今回の撮影山行のフィナーレを飾ったのはオラシラネソウ??
                             

15日赤岳へ

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